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6月活動日誌立山特別編その1
羅須地人鉄道協会

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国際トロッコサミット野外展示に参加してきました

・最初のトラブル
22日(木)午後、6号機は立山砂防工事軌道に搬入されました。
大型クレーンで吊り上げ、いよいよ史上初めて蒸気機関車が立山砂防工事軌道の線路の上に載る!! …と、なんかヘン。6号機は車体がなんだか前につんのめっているように傾いでいたのでした。
原因追求したところ、クレーンで吊り上げたときに軸箱が下がりすぎて、右前の軸箱のピンが担いばねから外れてしまっていたのでした。
再度クレーンで前部のみ吊り上げ、ピンを所定の位置に戻すと正常な姿に戻りました。
・汽笛が大人気
と、いっても子供たちにじゃありません。立山砂防の現場の方々に、6号機の汽笛が大人気だったのです。
22日午後、翌日からの展示運転に備え、試運転のため火を入れ、走行準備をし、いつものとおり汽笛を一発。
千寿ヶ原の谷あいに響く6号機の汽笛は、「遠くまで良く響く」 「俺の機関車にも欲しい」と立山砂防の現場の方々に大好評。「ちょっと鳴らしてもいい?」などと何回も汽笛を吹鳴する人もいらっしゃいました。
・セコム登場?
22日の夕方、6号機を機関庫にしまうときに問題発生。6号機はすっかり火を落としたものの、ボイラーにはまだ余熱が残っており、火災報知器が作動してしまう心配が・・・・。
「まあ,作動してもセコムが来るだけだし,換気ファン回しとけば大丈夫だろ」との立山砂防の方の一言で無事入庫。幸いセコムは来なかったようですが。
・故障個所発見
6号の停車位置の枕木に油が落ちているのに気付いたS木氏,砂防機関庫のピット線にはいったのを幸い,下側からチェックを実施。 搬送時に軸箱が大きく動いたため、右前輪の軸受けへの給油管が外れているのが発見されました。しかしこの給油管が通っているところは手を入れるのが大変で、けっきょく給油管は接続は出来、走れるようになりましたが、その給油管を固定するクランプは締め上げられず。
T田氏曰く「これ,(設計・製造した)T本氏が『組み上げた後だと多分修理不可能だろうな』って言ってたよ」。そんなぁ。・・・・・
・冷たい雨
翌23日は朝から豪雨。ボイラー部のみ外に出し、展示運転の準備が始まりました。
この日のための「秘密兵器」の延長煙突と豆炭を使い昇圧を開始。あとは圧力が上がるのを待つばかり…。しかし、火室では盛大に燃えているのに、圧力計の針はなかなか動こうとしません。
「こんなに燃えているのに何で圧が上がらないの?」ととっちゃんも首をひねるばかり。ようやく圧が上がってきた所でよーく見るとボイラ全体から湯気が上がっていて,豪雨でボイラーが水冷されていた事が判明。松山人車の押し手のバイト学生達もブルブルふるえながら6号のボイラや火室にあたっておりました。
あなどれじ山の雨。

  
必殺カマ焚き人(って誰も殺しませんけど)


6号機の周りはいつもひとだかり

・本線スイッチバック走行?

後ろ向きで引き上げ線へ


そして本線方向へ

当初搬入されたときには6号機は下流側に向いていたのですが、前日の走行結果と観客からの見え方から,向きを変えボイラーを上流側にした方が良さそうだということになりました。
立山砂防工事軌道の千寿ヶ原構内にはターンテーブルはありませんが、構内を本線方向に出たところにデルタ線があり、そこで方向転換を行うことになりました。
本線を登り、最初のスイッチバックを止まりそうになりながら引き上げ線に入り、正位で本線に相対しました。しかしこの立山砂防工事軌道というのは、急勾配で有名な軌道で、平均勾配28/1000(1000m進んで28m上る。JRの普通の路線は最高25/1000、急勾配で有名だった碓氷峠は66.7/1000)で、最急勾配はなんと50/1000!! しかもその最急勾配は路線のあちこちにあり、千寿ヶ原構内を出てすぐのところも50/1000の勾配があったのでした。
「そのままスイッチバックに突入しようかなあ」などと言っていた機関士とっちゃんもデルタ線の先の「そそり立つ線路」を見て 「すげー,あんな勾配,絶対登れないよ」とやむなく断念。それでも「砂防の本線を走っちゃったぜ,信じられねー!」と興奮の様子でした。
とっちゃん曰く「壁!! いやぁ、壁ですよあの勾配は!」
一方,砂防の職員達は6号がデルタ線の急カーブで脱線しないか心配の様子でしたが,ゆめ牧場の急カーブで鍛えられた6号はスンナリと回り 一同感心(安心)の様子でした。


この先へ進むと水谷が…

しかしジッと我慢で

千寿ヶ原構内へ
 

 

・25/1000

画面が傾いてるんじゃありません。線路が傾いてるんです。

当初の話では、展示用の線路は延長約100mほどで「ちょっと勾配がある」程度ということでしたが、実際に来てみるとずいぶん急な勾配です。念のため、水準器で測ってみるとなんと25/1000もの急勾配だったのです。
まだまだ組み上がったばかりで足回りの走行抵抗が大きい6号機は坂道発進が大の苦手科目。坂道でなかなか走り出さない6号機に、砂防工事事務所の方の計らいで構内奥の平坦部まで戻り、そこから発進することになりました。
その結果走行距離は2倍以上に伸び、なおかつダブルクロスを渡ることになり、羅須地人はにんまり。


ずいぶん奥のヤードまで 侵入 進入

・今年一番の豪雨
23日(金)は、ここ立山地区で今年一番ではという豪雨となりました。
会場の横を流れる常願時川はみるみる水位が上がり、濁流逆巻く暴れ川の本性をあらわしていました。
その流れを見た羅須地人、「こりゃ、しっかり砂防工事しないと大変なことになるな」と思わぬところで砂防工事への理解が深まりました。

   
朝は見えていた堰堤が、だんだん見えなくなり…

   
濁流に巻き込まれ、流れは川幅いっぱいに…



 
 

その2につづく…
 

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