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12月活動日誌
羅須地人鉄道協会

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・6号機レストアすすむ
先月に引き続き12月中旬の活動では、キャブ不要穴埋め、キャブ屋根後端仕上げ、メインロッド仮組、各部寸法測定、メイン/サイドロッドおよびバルブギア錆落とし研磨、シリンダ蒸気管取り付け穴タップ立て等を行いました(事務局不参加のため画像はありません)。
続く12月下旬の活動では、キャブの塗装剥がし、キャブ補強材取り付け、サイドロッド取り付け、メタル調整、下回り塗装などが行われました。
磨き出しの上、クリア塗装されたロッドが動輪のクランクピンに取り付けられると、いよいよ「汽車」らしくなってきます。

キャブ塗装剥がし 補強材溶接
キャブの加工も最盛期。再塗装のための塗装剥がしや補強材の取り付けが進む

そしていよいよロッドの取り付けです。通常、蒸気機関車のロッドは、ピストンの動きを動輪に伝える「メインロッド」と前後の動輪をつなぐ「サイドロッド」の2種類があります。6号機の場合もれっきとした蒸気機関車ですので、左右のメインとサイド、計4本のロッドがあります。
今回の作業から、いよいよそのロッドの取り付けが始まります。まずは内側にあるサイドロッドの取り付けからです。

光るロッド
磨き出しクリア仕上げされ光り輝くロッド

戦前の機関車ですので回転部分の軸受けにもベアリングではなく、メタルが使われています。偏磨耗などが発生しないよう慎重な調整の上、組みつけられていきます。

メタル研摩調整
メタルの調整を行い…

 サイドロッド仮組み
とうとうサイドロッドが動輪に!

ぴかぴかのロッドが動輪にとりつけられると、こんどは汚れた車輪が気になってきます。そこでさっそく下回りの塗装を敢行。いったんロッドを外しシンナーで汚れをふき取り、ペンキを吹き付けていきます。

下回り塗装
下回りを再塗装して…

そして、再びロッドを取り付けましたが、前後の動輪の位相やロッドのメタルなどが微妙にずれており、そのままでは遊びが大きすぎてきちんと動きません。そこで車体をゆっくりと動かし、動輪のクランクピンとロッドのメタルを馴染ませます。

ロッドと車輪を馴染ませる
DLでゆっくりと動かしロッドと動輪を馴染ませる

つづいてメインロッドの取り付けです。メインロッドのピストン側、つまりクロスヘッドに取り付ける側のメタルは圧入しなければなりません。本来専用の工具を使用し慎重に圧入すべきところですが、そこはやっぱりラス仕事、延長工事中のウエストライン敷設現場にロッドとメタルを持ち込み、ジンクロ(本来はレールを曲げる道具)とレールの間にメタルとロッドをセットし、圧入していきます。(よい子はマネをしないようにね)

メタルの圧入
ジンクロを使いメインロッドにメタルを圧入

メインロッドも取り付け
で、サイドロッド、メインロッドが付きました!

ということで今日の6号機レストア作業はおしまい。順調なようですが、メインロッドとクロスヘッド、そして動輪のクランクピンがうまくつながらないなどの支障も発見されてしまいました。これはまたあちこちを調整しなければならないので、また今度。

・ウエストラインも順調に延長
ウエストラインも9月の分岐設置依頼着々と建設が進んでいます。現在建設が進む区間は、横を走る本線に沿って徐々に勾配を下りはじめる区間で、レールの曲げ加工には微妙な勘と経験が要求されます。

犬釘打ち
犬釘を打ち込む
だんだん伸びてくる
右が本線、左が現在建設中のウエストライン

今回はここまで
「見よ、この美しいカーブを!」(ジンクロ担当A場氏談)

さっそく試験入線
早速試験列車(試験トロッコ?)入線

線路延長日和(?)に恵まれた今回の作業では、1日半の工事で、11月に続き曲線区間10mの線路が新たに延長されました。延長作業に携わった会員達は口々に「美しいカーブだ」と自画自賛していました。
今回までウエストラインの延長は45mにまで伸びました。しかし計画では、この先ウエストラインの延長は1km以上、しかも高低差も10m以上、そこを2段のスイッチバックで下っていく予定です。
計画は遠大ですが、我々は実現不可能だとは考えていません。だって何もないところからわずか6年でここまできたのですから…。

<積み残し>
・1999年最後の夜は中華&おでん
1999年最後の活動となった25日の夜は、いつもの野筵坊が御亭主の都合で閉店となったため、急遽自炊することとなりました。
今回は、なんと最近背骨を骨折していたことが判明したU山氏と奥様が中華を主体としたお料理を、そして事務局長が、なぜか大根ばかりが目立つおでんを用意し、忘年会を兼ねた晩餐が始まりました。
6時ころから始まった宴会も、当初は「今日は寒いからビールはほどほどにして…」などと言っていた割には、あっという間にビールの空き缶がずらりと並び、7時ころにはみんないい調子に。
特にA場氏はU山ご夫妻の料理に対して、「ん? これはネギを煮ただけ? それにしてはうまいなぁ」などと失礼なことを連発して、9時ころには幸せそうに沈没していきました。
その後、秘蔵の日本酒も開けられ宴も盛り上がったそうですが、事務局では一切の記憶記録がないため詳細は不明です。

中華とおでん
中華とおでんと汽車と馬鹿話を肴に宴もたけなわ

・年末ジャンボ
…といっても宝くじではありません。
26日、昼飯はどうしようかという話から、「年末だけにやっぱりジャンボでしょう」ということで、今回も羅須御用達の昼飯処、国道沿いの「ジャンボラーメン」で昼食となりました。
いつものように「生ビール」に「モツ炒め」「イカゲソ炒め」から始まり、何は無くともの「特製ぎょうざ」、そしてメインディッシュへと定番メニュー。
最後におかみさんに「来年もよろしくね」と挨拶すると、「こちらこそ」と一人一人に粗品タオルが手渡され、1年の〆となりました。

年末ジャンボ
というわけで…

1999年の活動もこれでおしまい
1999年の活動もこれでおしまい。
来年もよろしく!
 

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と、思ったら、どうも終わらなかったようです…

<積み残しの積み残し>
・それは1本の電話から始まった…
「30日の夜、外出から帰ると留守電にメッセージが残ってたんですよ、とっちゃんからの電話でした」
と、A場氏は語っている。
仕事の都合で地方都市に住むY口B氏、通称とっちゃんが年末奥さんの実家がある東京に来ていたのでした。
「またあとで電話するというメッセージでしたが、すぐにピンときましたね。早速明日のスケジュールが空くかどうか考え始めました」
ほどなく、とっちゃんから再度の電話。
A場氏の予想通りそれは「明日ゆめ牧場行かない?」という誘いの電話だったのです。
ということで、とっちゃんとA場氏により、大晦日の作業が行われることが決まったのでした。

・とっちゃん久しぶりの6号機との再会ににんまり
今回の作業の発端となったとっちゃんは、地理的に遠いせいもあり、なかなかゆめ牧場に来ることもできず、ホームページの情報を見つつ、「オレもいじりたいよ〜」とフラストレーションも最高潮になっていたのでした。
東京に帰ると奥さん子供を実家に預け、10月以来久しぶりのゆめ牧場入りとなったとっちゃんは、早速6号機に取り付き数日前についたばかりのロッドをしげしげと見ていました。

ピットに入り込み…
早速ピットに入り込み…
ほほーっ、できてるできてる
「ほほーっ、ここまでできちゃったのかぁ」
いやー、すごいじゃん!
「いやー、すごいじゃん!」
とっても嬉しそうなとっちゃん

・楽しいやすりがけ
で、早速作業開始。
前回、途中になっていたメインロッドとクロスヘッドの調整に入ります。まずは右クロスヘッドのメタルの調整から。前回の活動時に新調した平やすりの切れ味が絶好調で、作業も順調に進みます。


「いやー、よく切れるやすりはいいねぇ」

といいながら嬉々としてやすりがけ作業
クロスヘッド側の調整が終わると今度はスライドバーの調整に。
裏側などの平滑が出ていないようなので、「あとでヤバいことになったらどうしよう」と言いつつ、スライドバーを取り外し、これまたやすりがけ。
外してしまいました
スライドバーを手に「外してしまいました」
楽しいやすりがけ
「あーやすりがけは楽しいなぁ」
4mmも違う!
クロスヘッドの寸法測定「前後で4mmも違う!」
こんな感じかな
スペーサーなどで調整しながら
クロスヘッドとスライドバーを組み付ける

で、見事ぴったりはまりました!

この後、メインロッドの調整も行い、左右のロッドを入れ替えるなどして、なんとかクロスヘッドと動輪のクランクピンとの通りも出す目処もつきました。

・ポッター薄化粧
最近3号機や6号機の陰になりがちで、しかも2000年1月1日から再び11号機になってしまうポッター号が、1号機最後の日にちょっとだけ薄化粧。真鍮のエンジンカバーを中心にピカールで磨かれ、輝きを取り戻しました。

ほら、ぴかぴか
「ほ〜ら、ぴかぴか」と嬉しそうな「ポッターの部品」A場氏

日が傾くころには、磨き出されたサイドのナンバーに1号機最後の夕日を浴びていました。

ポッター1号機最後の日
今日で「1号機」もおしまい。明日から「11号機」。

というような状況でこの日の作業は無事終わりました。
しかし、大晦日だってのに、なにやってんだか、この二人は…。

おばかなふたり
あと数時間で1999年も終わるというのに
調整済みクロスヘッドを持って得意げな二人

こんどこそ、ほんとうにおしまい。
また来年もよろしく。