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5月活動日誌
羅須地人鉄道協会

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5月の合宿特集!

 4月30日から5月5日にかけて、羅須地人恒例5月の合宿が成田ゆめ牧場で行われ、合計29人の羅須地人が集まり、作業に運転に調理に掃除にと充実した時間を過ごしました。
 またこれにあわせ5月2日〜4日の3日間、まきば線では1号機ポッター号3号機により、蒸気機関車による営業運転が実施されました。

・フラットカー「1501」完成、営業運転に登場
 前日の5月1日まで調整作業が続けられていたフラットカーは翌2日より営業運転に投入され、乗員乗客共に好評を得ています。一歩間違えると拓殖軌道の無蓋車にも見えてしまいそうな車両でしたが、絶妙な側板の配置などによって、みごとなアメリカンタイプの車両に仕上がっています。
 乗車定員は25名前後で、この1両で従来の立山トロッコ3両を上回る輸送量を確保しています。また、この車両には蒸気/空気ブレーキが装備されており、動力車側からブレーキ操作ができます。この装備により安全性の向上がはかられると共に、動力車のブレーキ磨耗の軽減が期待されます。フラットカーはさっそく「1501号」と命名され、「YUME & RASS RAILROAD 1501」の標記も鮮やかに、SL運転終了後も酒井101号機とともに営業運転に活躍中です。

・営業運転大盛況
 5月2日3日とも晴天に恵まれたこともあり、SL営業運転は大盛況でした。
  今回は新造のフラットカー登場により輸送力も増強されており、当初は3号機だけで大丈夫とも思われていました。だがしかし!初日からどんどん増えるお客さんに、運転開始30分も経たない内にバックアップ用のポッターが立山トロッコ3両を引いて登場、ゆめ牧場始まって以来初めてのSL2列車同時運転が行われました。
  この2列車同時運転での前回の2倍以上の輸送力に、機関士たちも「昼は交代で休めるな」などとのんきに構えていました。 しかしお客さんの列は伸びるばかりで、お昼過ぎには約250mほどに及んでしまいました。
  給水給炭など、F1のピットクルー並みにこなしたにもかかわらず、結局午後5時近くまで2列車での営業運転が続けられ、この日1日で約2400人が乗車しました。1運行平均25人乗車として、2列車で96周、1列車あたり48周約19Kmを走行した計算になります。
  翌3日も同様な状況で、朝から2列車運転体制で臨みました。が、お客さんの出足も前日以上に好調で見る見る列は伸びてゆき結局行列は最長300m、1時間待ちとなったこともありました。この日の乗車人員は不明ですが、ゆめ牧場側の話によると、全入場者の26%が乗車したそうです。
 SL運転最終日の4日は午前中から雨模様だったこともあり、前の2日間には及びませんでしたが、わざわざ傘をさしてまで乗りたいというお客さんが次々と訪れ、結局午後4時まで営業運転が行われました。
 機関士、助手そしてバックアップ要員の方々お疲れ様でした。


お客さんを満載の立山トロを牽くポッター

6号レストア順調に進む
 6号機のレストアも順調に進められています。4月の活動以降5月5日までに、シリンダ・弁室分解整備、台枠下塗り、担いバネさび落とし・塗装、ボトムタンク錆落とし、後部端梁加工、連結器取り付け座作成、キャブ床錆落としなどが次々と行われ、着実な進捗となっています。来年の5月は重連だとの声もちらほら。


台枠だけになった6号機を前にしばし感慨にふける…

・保線作業も実施
 期間中本線部分のまくら木交換やびた突き、砂利の追加や、機関庫部分のレベル出し、機関庫の奥の部分の構造部補強、線路延長などが行われました。


機関庫付近の土間コン打ちにむけて路盤整備


本線では手作業で保線

<積み残し>
・蒸気ブレーキの妙技
 今回新登場のフラットカー1501には蒸気/空気ブレーキが搭載されていますが、蒸気でブレーキをかけた場合、最初は配管が冷えていることもあり、操作してから制動がかかるまでタイムラグが発生します。実際の営業運転時には、この蒸気ブレーキとともに従来の機関車側の手ブレーキや逆転機などを併用して停止していましたが、今回機関士を長時間勤めたS木氏はタイムラグの感覚を掴み、最終的には蒸気ブレーキのみでぴたりと停める技を体得した様です。
  曰く「最初に手前で少し蒸気を通して配管温めておくと、その後はあんまりタイムラグなく効くんだよね」とのこと。

・なべ風呂大成功
  5月1日夕方、まだ明るさが残るなか、3号機の蒸気で沸かしたなべ風呂に言い出しっぺのS木氏が初入浴。最初はおっかなびっくり入っていた同氏も、意外にゆったりとした浴槽と相まって、すぐに極楽気分。その後羅須地人が次々に入浴し、なべ風呂は大成功。特にT田氏入浴中にはふろがまの3号機に牽かれ、木橋まで移動するという一幕もありました。
  その後、なべ風呂は2日〜4日と連日沸かされ、連日多数の羅須地人の疲れを癒していました。
T田氏は「今回は例年になく疲れが少なかったのはきっとなべ風呂の効果だったと思う。インジャンに浴槽付けちゃおうかな」などと語っていました。


手前が洗い場、浴槽の向こうは脱衣場と風呂釜の3号機


あー、ごくらく、極楽。

・野筵坊大繁盛
 今回も野筵坊は大評判大繁盛でした。今回のメニューの一例として、
   カレー風味おでん
   ビーフシチュー
   鳥としめじの和風ソテー
   ポークのチーズ焼きピザ風味
   牛肉と舞茸の中華炒め
   チキンフライ
   イカリングフライカレー風味
   カジキのジェノバ風ソテー
   トマトのスパゲッティー
   イタリア風オムレツ
   キャベツシチュー
などがありました。
特にカレー風味おでんなどは奥様お子さまがたにも大人気。もちろん酒呑み羅須地人にも大評判でした。

・無料列車大盛況
 5月2日、営業運転終了後もぜひのせてほしいというお客さんが現われ、無料列車が運行されました。
「そんじゃ無料列車はしらすよ〜」と声をかけると、あちらこちらからうようよとお客さんが集まり、この日初登場のフラットカーにぎゅうぎゅう詰めになってしまいました。しかしなぜかみなさん嬉々として無料列車を堪能し、到着後は大拍手というハイテンションでした。
  その後、羅須地人二世を中心に花鳥山脈から運び込んだサイクルトロッコの試験走行会が始まりましたが、これもぜひとも乗りたいという一般のお客さんにも無料で解放されました。夕暮れ時の線路でこれまた嬉々としてペダルを漕いでいました。


夕暮れの築堤を走る鈴なりの無料列車

・ポッター大脱線
 その晩ポッターで夜行列車を走らせようと、フラットカーを前に連結し、推進運転で本線に出たところ、乗り場へと向かうポイントで、突然ポッター大脱線。四輪とも線路から外れてしまいました。これは車両相互のオーバーハングが違い過ぎたうえに両車とも連結器に自由度がなく、推進運転でカーブに差し掛かり、外側へ引きづられる形で脱線したものと思われます。
  さっそく羅須地人が群がり、ジャッキアップして動輪の下に木片を入れたり、F井氏のパジェロのウインチで牽引したりして約30分で復旧完了。
・脱線当時の機関士Y口B氏「いったい何が起こったのかと思ったよ」
・復旧作業に活躍したF井氏「たまには脱線復旧作業しないと腕がなまるからちょうど良かった」
・ポッターの部品のA場氏「機関車が付随車に負けて脱線するとは部品として情けない」


完全に脱線してしまったポッター


復旧なって、はい、記念写真!

・鉄道ファン大集合
  今回の運転日程は事前に鉄道雑誌に公表されていたこともあり、晴天に恵まれた2日3日は両日とも10人を超える大勢の鉄道ファンが集合しました。しかしそうしたみなさんのほとんどが家族連ればかりの「観光牧場」というシチュエーションに全くそぐわない風貌のため、周りからは完全に浮いており、機関車からでもその姿は容易に識別できました。しかし、ひっきりなしにやってくる3号機ポッターにどの鉄道ファンも大満足のようで、様々なアングルで写真撮影に勤しんでいました。中には地べたに這いつくばって撮影している人や、1日で20本のフィルムを使った人、2日連続で通い「磐越西線より全然良いです」と語った人もいたようです。
 


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